なぜヒトは体内でビタミンCが作れなくなったのか?

私たちは、体内で様々な栄養を合成して使っておりますが

ビタミンCは作ることができません。

 

犬やヤギなど、多くの哺乳類は作ることができるのに

ヒトやサルなどは作れないのがビタミンC。

 

それにはいろんな説があるようですが

ヒトやサルは果物などからビタミンCを補給できるようになったから

というのをよく聞きます。

 

食べる、ということでその機能を外注してしまった

ということですね。

 

でも読んでいた本にこんな一文が。

 

ビタミンCの合成にはグルタチオンが消費される。

ヒトがビタミンCの合成能力を失ったのは

より重要な物質であるグルタチオンを温存するためであったかもしれない」

 

グルタチオン

 グルタミン酸

 システイン

 グリシン

という、3つのアミノ酸がつながったもの。

 

グルタチオンといえば、抗酸化解毒

 

グルタチオンの抗酸化力は強いだけでなく

他の栄養素の抗酸化力のサポートにもはたらきます。

 

そして、その解毒力。

グルタチオンが結合することで、細胞から有害物質が排出される。

これがまた強力です。

 

酸化した脂質、過酸化脂質の中和もする。

 

過酸化脂質を中和することから

発がん性を抑制することにつながったりと

とにかく、からだの防衛システムとしては欠かせない物質。

 

最近では美白で注目されてますね。

グルタチオンがメラニンの生成を抑えるらしい。

 

 

体内でもグルタチオンは合成されているけれども

 

食べ物に入っているグルタチオンは腸で吸収して血管内にも入ってきます。

グルタチオンが多い食品といえば

アブラナ科のお野菜。

 

ブロッコリー

ブロッコリースプラウト

小松菜

キャベツ

カブ

など。

 

自分の体の抗酸化力、解毒力アップには

特別なものではなく、身近に手に入るお野菜ってことです。

 

 

グルタチオンの重要性を考えると

ビタミンC合成を外注した

というのは、ありそうな話ですね。

 

人間の体って面白いな、と改めて感じた一文でした。

 

 


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