植物性油脂問題

市販品の食品表示に必ずと言っていいほどみるものの1つに

「植物性油脂」

 

惣菜やお菓子、パンなどの加工食品から化粧品、洗剤まで至る所で見ます。

この植物性油脂の多くがなたね油とパーム油。

 

なたね油は日本でも馴染みのある油で使っている方も多いかと。

ω9を多く含み、不飽和脂肪酸の中では酸化に強く、加熱料理にも使いやすい。

 

とはいえ、なんでも良いというわけではなく

・遺伝子組み換えのなたねを原材料にしていないか

・圧搾法ではなく、化学溶剤で抽出していないか

という点はチェックしたい。

 

 

そしてパーム油。

特徴的なのは液体の油のわりに、飽和脂肪酸が高いこと。

液体なのにとても安定している油なので使いやすいのですね。

 

安定しているとはいえ摂り過ぎれば

細胞膜に影響したりと、体内の脂肪酸組成に影響します。

当たり前に使われ過ぎていますので、注意は必要です。

 

 

わたしがパーム油の使用をなるべく減らそうと思ったのは栄養からというわけではなく

10年くらい前?にみたテレビの影響。

 

パーム油の原材料はアブラヤシ。

世界中で消費されるパーム油の生産のために伐採され

アフリカやマレーシア、インドネシアなどでの森林減少はかなり深刻。

 

森は動物たちの住処ですから。

ゾウとかチンパンジーとかオランウータンとか、住むところに追われてしまっているわけです。

 

 

その中にですね、ボノボという動物がいます。

人間に近い知性を持っているチンパンジーの一種なのですが。

 

ものすごく平和的な動物でオスメス平等の社会。

オス同士に争いが起きそうになると、メスが性交渉を促して緊張を緩和させる。

というのを知って、相当驚いたのを覚えています。

 

繁殖目的位以外で性交渉する動物が人間だけではなくって

しかもそれによって争いをなくしているって人間より上じゃね?と

 

そんなボノボも住むところに追われているパーム油を使っているのは人間。

ものすごく印象に残っております。

 

食べ物や日用品への意識のきっかけは、栄養や健康からだけではないですね。

 

 

このような植物性油脂ゼロの生活もなかなかレベルが高過ぎて難しいですけど

無計画な伐採で森林を破壊するのではなく

森林を保護しながら、計画的な生産をしているというものを選んでみるとか。

 

こういう問題は植物性油脂だけではないですね、きっと。

とくに遺伝子組み換えなどは。

 

 

どのように生成しているか

どのような生産をしているのか

未来のために何を選ぶのか

という意識を持ってみるのも良いのかも。

 

量子力学的にいえば

消費者である私たちの意識の変革によって、社会は変わるのですから。

 

 

とはいえ、あまりこだわり過ぎて神経質になっても悪循環ですから。

まずは自分が健康で元気でいることが基本です。

 

 


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