音の可能性

宇宙やヒトも同じもので作られていて

目に見えないミクロなものによってマクロがある。

 

 

サンスクリットではそのミクロな原子を「アヌ」と呼んで

目にも見えず触ることもできない。

 

それが触れるようになると「パラマーヌ」となる。

 

 

これは量子力学の粒子と波動の二重性にもつながる。

電子は粒でもあり、波でもあるということ。

 

 

そんなミクロなものにはいくつかの性質があって

それが5大要素とも呼ばれる、地・水・火・風・空。

 

この空は空間。エーテル。

これは粒ではなく振動をおさめる容器、という感じ。

 

振動とはつまり、音。

 

 

古来から音をつくる振動という存在を知られていたし

どうやって音が伝わるのか、ということも理解されていた。

 

マントラ(真言)を唱えて音を作り出し

体内でその振動がリズムが生じさせていく。

 

お経を声に出して読む

というのは、これと同じ。

 

 

ヒトというのは

肉体という入れ物のなかにミクロな宇宙がある

と考えていて微細身と呼ばれる。

 

目には見えない微細なからだは

空の宇宙

エーテルの宇宙

つまり、振動によってできている宇宙のいれもの。

 

そこにはたくさんの回路があって、その名前を

「ナディ(ナーディー)」と呼ぶ。

 

元々の意味は、「運動」や「振動」。

 

 

このナディの中で中心にあるのがスシュムナー。

このスシュムナーにあり、振動のセンターでもありアンテナとなるのがチャクラ。

(本の挿絵にあった十九世紀 ラジャスタン地方で描かれたエネルギーの回路図。なんかすごく気に入ってる)

 

 

チャクラが活性化する

下から上へとエネルギーがスシュムナーを通る。

 

要するに、クンダリーニがスシュムナーを上昇し

ミクロとマクロな宇宙は一体化する。

 

 

肉体レベルでその流れを邪魔するものをととのえていく作法がヨガでもあるけど

密教や仏教、ヨガの流派などの違いはあれど

目指すとことは同じかと。

 

私が体験したのは、そのごく一部なんでしょうけど

強烈です、はい。

言葉にしようがない。

 

 

 

シンギングボウルもヨガも同じ。

音、振動を生み出すのですから。

 

プライベートで行うセッションでは

より深くチャクラ、ナディに入っていきます。

 

人によって、シンギングボウルの用い方も変えていきます。

 

もともとチベット仏教で生まれた法具でもありますから

よりタントリックな使い方をすることもあります。

 

どんなものを感じるのか

どんなものを聴くのか

どんなものを視るのか

 

人によって全部違っています。

 

やっている私もよくわかりません。

でも、目に見えない「音」「振動」は確かに私たちの中にもあるんだな

というのはわかります。

 

ただ横になってシンギングボウルの音に包まれるだけでも

なんとも言えない心地よさ。

 

 

このマクロな宇宙も振動によって誕生しています。

振動、つまり音。

 

扱っている私もよくわかってないことはたくさんあるんですけど

音がすごく鍵になっているというのは確か。

 

こういうことは頭で考えすぎず直観的にやる方が良い。

 

 

ただ気持ちいいから

すっきりするから

そんな単純な理由の方が真実だったりしますから。