太れない人 と 太りやすい人

食べても食べても太らない人っていますよね。

私の夫がまさにそんな感じです。

 

反対に、太りやすいっていう方もいます。

遺伝的な要因とか関連するであろうことはたっくさんあるんですけど

分子栄養学的な観点から考えみますと

やはりエネルギー効率にあるのではないかな、と思う。

 

私たちは、食べ物から自分専用のエネルギーを作り出します。

このエネルギーをATP(アデノシン三リン酸)といいます。

 

ATPを作る際の材料となってくれるのは、たんぱく質・炭水化物・脂質。

だからこれらを三大栄養素と、重要!という名前がついています。

 

この三大栄養素は、消化という分解の行程を経ることで体内に入れます。

胃腸は土管の内側みたいなもので、まだ体外。

分解されてやっと体内へ、そして細胞内に入ります。

 

この細胞内がATP生産の場。ここでエネルギーをつくります。

特に、TCAサイクルや電子伝達系と呼ばれるところがエネルギー生産工場のメイン。

この工場は、細胞の中のミトコンドリアの中にある。

 

もしミトコンドリア内の生産工場の動きが悪ければ、エネルギー生産量は激減。

体は中性脂肪を分解してエネルギーを作ろうとがんばる。

中性脂肪はそのまま使えないので、脂肪酸に分解して

またこの生産工場に運ぶけど、工場は動いてないからエネルギー不足は変わらない。

 

それならば、材料を増やすしかない。食べるしかない。

食べても食べてもエネルギー効率は悪いから常にエネルギー不足。

食べても使えず出すだけという、この繰り返しなのではないかと。

 

ものすごく疲れるだろうな、と思う。

気合いで、体に鞭打って動くしかないよね。

 

もしミトコンドリア内の工場が使えないなら、外の工場を使うことになる。

ここを使えるのは炭水化物のみ。炭水化物や甘いものから離れられなくなる。

 

こうすれば、血糖値の乱高下も起こり

血糖値を下げないようにコルチゾールもたくさん出る。

コルチゾールがたくさん出ると、中心性肥満になりやすい。

手足は細いけど、お腹はぽっこりみたいな。

もしコルチゾールがで続けて、副腎疲労となれば

甲状腺ホルモンや成長ホルモンの分泌も機能的に低下するから

体そのものの代謝も落ちる。

要するに省エネモードだから太りやすくて当然。

 

要するに、元々は食べ物からちゃんとエネルギーを作りだすことができない

というのがネックではないか?と。

 

なぜ、エネルギー生産工場がうまいこと動かないのか。

その大きな原因がビタミンミネラル

ミトコンドリアがはたらくためにはこれが必須。

だから三大栄養素+ビタミン+ミネラル=五大栄養素

名前には意味があるんですよ。

 

消化吸収の問題もあるから胃腸ケアも必須ですが

痩せたい人、太りたい人どちらも、エネルギー効率から考えてみると

ビタミン、ミネラルは切っても切れない。

 

だから、次回の栄養PLUS+αのセミナーは、ビタミン&ミネラル編です。

食事の内容によっては、むしろ消費を増やしてしまうのがビタミンとミネラル。

日々の食事でどうやって取り入れていくのか、というお話。

 

エネルギー生産工場のあるミトコンドリアはストレスに弱い。

栄養だけ完璧にしてもストレスあってはミトコンドリアは動かず。

結局エネルギーは枯渇する。

栄養PLUSで、広い視野を持って考えるのがベターですよ。

 


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