ステロイドについて
ステロイド剤については、いろんな意見や考え方がありますね。
とはいえ
ステロイドは副作用があるから使わない!と完全に拒絶する必要もないのでは
と思います。
そもそもステロイドと呼ばれているものは
副腎という臓器から分泌されているホルモンの名前です。
副腎から分泌されるホルモンには
・電解質コルチコイド
・糖質コルチコイド
・アンドロゲン
・エストロゲン
とあります。
体内のミネラルバランスや免疫、栄養代謝など
それぞれにはたらきがありますが
この糖質コルチコイドで代表的なものが「コルチゾール」。
コルチゾールはストレスを感知すると
血圧や血糖値を上昇させたり
栄養の代謝や免疫を抑制します。
つまり、ストレス回避のために最適な心身状態を作ることを優先します。
命が危ないってときにはすぐ体が動かないと困るし
先々のために栄養の代謝なんかやってる場合じゃないし
ミクロの細菌やウィルスより目の前の敵から逃げることを最優先。
コルチゾールは免疫を抑制することで炎症を抑えてくれます。
ですから、免疫の過剰反応の際によく用いられるのですね。
体内で分泌されているものを外から入れるのですから
本来の分泌調整能力に影響がないわけはありません。
環境ホルモンによる、体への影響と同等です。
使わないに越したことはない、のはわかります。
でもそれによって長期にわたり体内に炎症があり
炎症を抑制するために副腎皮質ホルモンを分泌しつづけることに
耐えうるスタミナが副腎にあるかどうか
という個人差に問題があります。
それでなくても普段の食生活やストレスレベルで
副腎を疲弊させてすでにホルモン分泌がうまくいっていないならばなおさら。
様々な考えがあるでしょうが
私は短期的に使う方がからだに負担がかからないこともある
と思う。
食事や漢方薬とか生活習慣からの改善は必須ですけども
すぐに体感できるものでもない。
ステロイドはいずれ卒業するものとして
日々の生活の中でからだの機能を回復させつつ
量を調節していくのが一番と思われます。
脱ステ、と呼ばれますが
自分でやってみてしんどい思いをしただけだった
という話は少なくありませんから
専門家とともに徐々に取り組むことです。
なぜ急にステロイドの話かというと
つい最近、私が使用してまして。
畑で土に触れる機会が増えた途端、やってしまいました。
ささくれのあたりから細菌が侵入したようで
化膿と炎症が2週間くらいたってもなかなかひかず。
これは皮膚科で薬をいただいた方が早いと思い行ってきました。
土や池の水など、気を付けねばと勉強になりました。
面白いぐらいよく効いて
早くいかなかったことを後悔するレベルでした。
外用薬のステロイドにも依存することがある、と聞きます。
強力な薬は用い方次第。
すべて医者任せ、ではなく
自分で知った上で選択することですね。