自覚はないけどヘトヘトな人 [アドレナリンファイター]

前回の記事の流れで、アドレナリンファイターについて。

分子栄養学を学んでいるとよく聞く言葉です。

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アドレナリンで無理やり動いている人たちのことを指します。

以前私も、立派なアドレナリンファイターでした。

 

アドレナリンとは副腎から分泌されるホルモンなので

副腎疲労の人は、もれなくアドレナリンファイターになりやすいです。

この作用は

心拍数や血圧を上げて身体能力を高めたり、集中力を高める

というような、興奮系のホルモンです。

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危機的状況から脱するための心身状態をつくるホルモンなので

闘争ホルモン、または逃走ホルモンとも呼ばれます。

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アドレナリンファイターと呼ばれる人は、日々の生活こそが戦い。

アドレナリンなくしては、やり過ごせない。

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とはいえ、ずっと戦闘態勢に耐えうる心身構造は持ち合わせていないので

消耗し続け、気付いた時には動けなくなったり

しっかりと病名がついてしまうこともあります。

いつも気合いで乗り切っている、実はヘトヘトの人たちです。

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そういう人たちに見られる共通点は

1)甘いものや炭水化物を好む

 アドレナリンには血糖値を上げる作用もあるので

 グルコーススパイクによって下がりすぎた血糖値を上げるためにアドレナリンも使う。

(グルコーススパイク については、前回の記事を参考に)

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 血糖値の乱高下を繰り返している人ですから

 甘いものや炭水化物メインの食事が多い人がほとんど。

 低血糖がある人は、たいていアドレナリンファイターです。

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2)食べる量が少ない

 活動量の割に合わない量しか食べていない、ということは

 アドレナリンを出して、気合で動いている人が多いです。

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 例えば、少ない方がいいと思っている人も多い中性脂肪は貯蓄のエネルギー源。

 アドレナリンには、脂肪をエネルギーに変える作用もあります。

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 中性脂肪が低いということは、すでにエネルギー切れなところ

 貯蓄をさらに使い果たしながら、ギリギリ動いているということ。

 中性脂肪が低い人は、食事の量も質的にも少ない人が多いです。

 食事の感覚が極端にあいていたりもするので

 低血糖も起こりやすく、結果アドレアンリンファイターになります。

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3)カフェインを好む

 アドレナリンだって本来ちゃんと代謝されます。

 分泌されたらずっとそのままであるわけではなく、いずれは代謝されて体外に出ます。

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 この代謝を邪魔するのが、カフェインです。

 代謝されないので、長いこと体内にとどまって影響し続けます。

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4)他人優先

 本当はエネルギー切れでしんどいのに、動いてしまう真面目な方。

 自分より他人を優先して自分は疲れちゃっている、とか

 自己評価が低く、他の価値観で生きているから疲弊している、とか

 とにかくそんなにやらんでいいのにがんばってヘトヘトの人。

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 小さいお子さんがいる人はわかりやすく

 子供に食べさせるのに集中して、自分が何を食べたのかもわからなかったり。

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 ヘトヘトな体に鞭打って動くので、

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5)ギリギリじゃないと生きている気がしない

 ぎりぎりまでがんばってしまう人の中には

 がんばらないと褒めてもらえない

 楽していることに罪悪感

 というのがあったりすると、休むという選択肢が選べません。

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アドレナリンファイターの方にとって

甘いものやカフェインを止めることは死活問題。

急にやめるよりは、それがなくても良いからだをつくるのが必要。

何も難しいことはなく、ちゃんとご飯を食べる

ということなんですけど。

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人によっては1日3回より、4〜5回に分けて食べた方がいいこともあります。

血糖値の乱高下を起こさないようにしながら

きちんとエネルギー源を補い続けることで

自然と糖やカフェインにも頼らずに生きていけるように。

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でも、自分以外を優先してがんばっている人とって

まず自分がちゃんとご飯を食べる、ということに興味がわかないのですよね。

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朝にお味噌汁飲めますか?ということへの返答すら鈍る。

昨晩の残りがあるなら朝飲めばいいやん?って言っても

そうですよねーって言いながらやらない。

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忙しい、時間がない、そんなことで変わるはずない

というのは

変わりたくない言い訳でもありますね。

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私は仕事をばっさりと全て辞めて

それまでの生き方をえいっと変えちゃった方なので

今にして思えば、あの頃も自分は空回りの限界ギリギリだったな

ということがよくわかります。

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そのままでもいいけれども

しんどかったり、不調があったり

わざわざここに会いに来たってことは何かを変えたいって思っているんだろうし

どうしますか?何からやってみますか?

なんて、お話したりします。

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アドレナリンも本来必要なもの。

でも過剰に使いすぎても、いろいろ弊害があってリスク大。

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その生き方が楽しくて喜びだったらいいけども

体壊して動けなくなったら、元も子もないですもんね。

アドレナリンファイターのみなさまは

一度ご自身の体を細胞レベルでチェックすることをおすすめします。

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