質問 ヨーグルトは本当にお腹にいいのか?

まず腸内環境を整えること

が、栄養療法のスタートであるわけですが

セミナー、カウンセリングでもよく聞かれるのが

「お腹の調子のために、ヨーグルトを食べてますけどいいですか?」

ということ。

 

良いか悪いかと聞かれたら

正直良くもなく悪くもなく、という感じなのです。

 

まず良い点は

①ヨーグルトはプロバイオティクス

プロバイオティクスとは、からだにとって有用な菌を含んでいるもの。

他にも、ぬか漬けや納豆、味噌など発酵食品もプロバイオティクスの仲間。

サプリメントにもあります。

 

お腹の中の菌たちも日々の食事や生活環境によって変化してますから

良い菌を常に入れ続けるのは大事なんですね。

 

ヨーグルトの中には◯◯菌入り!というものもありますね。

体へどのような効用があるのかわかってきている菌もありますから。

 

でも腸内に存在する菌は人それぞれなので

その菌が合うかどうかは正直食べてみないとわからない。

食べてみてお通じが良かったり調子が良いならば合っているのかも。

 

②栄養豊富

 

ヨーグルトの原料は牛乳。

牛乳はたんぱく質もカルシウムも豊富。

適度な油分もあって栄養満点です。

 

次にちょっと考えものな点がいくつか。

①グルテンとカゼインの作用は似ている

 

ヨーグルトは牛乳でつくられますよね。

牛乳には、カゼインというたんぱく質が含まれています。

 

このカゼインが腸内環境のことを考えると

グルテンと並んで2大消極的にとりたい食品です。

 

「GFCF」というのは、Gluten-Free Casein-Free つまり

グルテンとカゼインは入ってませんよということ。

セットで考えられるほどからだへの影響が似てるところがあります。

(グルテンについてはこちらに記事に詳細→グルテンをどう扱うか )

2大消極的にしたい食品オンリーの朝食。。。

これが習慣化している人で栄養状態から

フィジカル・メンタルの良い人はまずいません。

 

グルテンと同じくカゼインもリーキーガットの原因になります。

腸粘膜の慢性炎症が起これば、その症状は全身、メンタルに波及します。

 

そしてカゼインが分解されてできるカソモルフィン。

この物質はアヘンにも似ていて

脳内のオピオイド受容体に入るとドーパミン放出。

この快感から依存へとつながる。

 

ここら辺もグルテンと同じで

体にとっては食べ過ぎない方が良いのに、やめにくい食品のひとつ。

 

とくに腸粘膜の状態が悪い人は、ある一定期間やめることをおすすめしてます。

それだけでも、いろんな症状がすっとなくなる人も少なくない。

特に子供は、です。

 

②カルシウムが多すぎる

 

良い点でも書いたようにヨーグルトもカルシウムが豊富です。

カルシウムが入っているから骨が強くなる!と言われて

私も子供の頃は毎日のように飲んできましたし

今でも学校給食では牛乳が毎日のようにでますね。

 

でもカルシウムは体内ではマグネシウムとセットでして

細胞内外を出入りして濃度を調節することで、筋肉の収縮を調整してます。

 

難しいことを抜きにして一言で言えば

カルシウムばかりとれば、マグネシウムは不足するのです。

 

マグネシウムは細胞内でエネルギーの生産サイクルにマスト。

体内で起こっている300以上の酵素反応に関わる最重要ミネラルです。

これなくしては、何を食べても体の中ではフル活用できず

エネルギー切れになってしまう。

 

それがなくても現代食は調味料に含まれるマグネシウムも減っているし

添加物の影響でさらにキレートされてしまうし

マグネシウムの欠乏状態は深刻です。

 

牛乳のカルシウムは確かに多い。むしろ多すぎる。

だからたくさん飲めばいいかっていうとそうでもないということ。

 

③牛乳そのものの品質問題

 

残念ながら現在の日本の牛乳でホルモン剤不使用の牛からとられた牛乳は少ない。

食品などから摂取するホルモン、いわゆる環境ホルモンの影響は計り知れない。

 

個人的には、最近子供の乳歯が抜ける時期が早すぎるように思うんだけど。。。

あれって環境ホルモンの影響もないかなー。

 

ヨーグルトは確かに良い。

でも毎日たくさん食べて良いかっていうと疑問です。

ヨーグルトの良い点が勝るか、悪い点が勝るか人によるとしか言えないのです。

 

特に腸内環境が悪い人にとっては

せっかく腸活のためと思って食べても逆効果

ってことにもなりかねない。

 

私は一時期は乳製品も食べていませんでしたが

今は時々、という感じ。基本的に牛乳は家にはないし。

全く食べない、というのも子供にとってアレルギーの要因になるので

2、3日に1回とかでいいかと思う。

 

毎日ヨーグルト食べていたのを週に3回程度に

と言ってできないようなら、すでに依存しているのかもしれませんね。

 

グルテン同様、カゼインと自分の腸との相性は人それぞれなので

血液検査の結果をもって、ちゃんと知ってる人、経験者に相談しちゃった方が早いですね。

 

栄養PLUS+αのセミナーでは

ちょいちょい血液検査の話や見方の話も出てきてますから

自分の検査結果を持って聞くのも面白いですよ。


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