桂枝湯と不眠

桂枝湯は風邪薬、というイメージなのですが。

個人的にとてもいいなーって思う漢方薬なのでご紹介。

 

桂枝(けいし)    からだを温めて発汗をうながす

芍薬(しゃくやく)  気血の調和 

甘草(かんぞう)   調和

生姜(しょうきょう) からだを温めて発汗を促す 胃腸を助ける

大棗(たいそう)   胃腸を助ける

 

というのが含まれます。

 

風邪のときによく使われる漢方薬。

以前風邪のときにつかう漢方薬でもご紹介しているのでこちらも参考に。

風邪には漢方。漢方薬の使い分け。

この桂枝湯。

作用は穏やかで優しいけども、その使い方はものすごく幅広い。

 

桂枝湯に含まれる漢方薬の中に共通してあるものに

営衛調和(えいえちょうわ)というものがあります。

 

東洋医学で考える「気」にはいくつか種類があります。その中には

・営気(えいき) からだを栄養する気

・衛気(えき)  からだをまもる気

というものがあります。

 

営気がからだの中を巡ってからだを滋養して内側からからだをまもる気ならば

衛気がからだの外を巡って、外から悪いものが侵入しないように守っている気

という感じ。

 

からだの内と外でバランスをとっています。

この営気と衛気のバランスが乱れるのが営衛不和。

 

病気じゃないけど常に何かしらの不調がある、というような状態が続きます。

不定愁訴なので毎日感じる症状も違う。

今日はだるい、次の日は頭痛がする、熱がないのに汗がでるなど。

 

病院に行くと「自律神経失調症」と言われてしまいがちな状態です。

 

精神的にもちょっと神経質で心配性、くよくよ悩んだり頭で考えすぎたり。

なので、眠りが浅くなったり寝つきが悪くなるということも起こりやすい。

 

桂枝湯は、営衛調和をすることで

このような自律神経失調状態の改善を助けてくれます。

 

穏やかな薬なので、毎日飲んでも良いし

何より体が温まるから、それだけでも眠りを助けてくれるのではないかしら。

 

ストレスを感じたり、いろいろ気になって眠れないって人は

桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)も助けになるかも。

桂枝湯に竜骨と牡蠣が加わって、よりリラックス効果を増しています。

 

どちらもシナモン風味のほんのり甘いお茶みたく飲めますから

お湯に溶いて飲むのがおすすめです。

 

ちなみに、子供によく使われる小建中湯は

この桂枝湯に飴糖を加えたもの。

小建中湯については、こちらを参考に。

こども漢方

 

どちらも子供に安心して飲めるお薬のですので

おうちに常備してあると安心です。

 


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