栄養は「腸」で吸収される

食べ物は消化して吸収されてやっとこさ体内に入ります。

からだはちくわみたいな構造をしていますので。

口から食道、胃腸を経て肛門までは体の外。

 

ほとんどの栄養は腸から吸収されます。

一言で「腸」といっても色々ありまして。

 

栄養を吸収される場は、腸の中でも「小腸

大腸」は水分を吸収したり、便をつくり出すところ。

 

この小腸も胃のすぐ下の十二指腸

そして空腸回腸と上から下へといくにつれて名前が違います。

 

この小腸の内側の壁、粘膜にはヒダがたくさんついていて

表面積を広くすることで、吸収のためのスペースを増やしていて

その面積は広げると、テニスコートと同じと言われています。

あのテニスコート分の面積がお腹の中に詰まっていると思うと。。。なんともすごい。

栄養を吸収できるかどうかは命綱ですから。

どれほど重要かわかりますね。

 

そして栄養によって小腸のどのあたりで吸収されるかが違うんですね。

 

前回の記事でお話した「鉄」

鉄はかなり上部、胃からすぐ出た十二指腸で吸収されます。早くないです?

 

鉄はミネラルですから吸収が難しいのに、消化できる場は「胃」のみ。

鉄は重要なんだからもっと消化も慎重にやれば良いのに

とも言いたくなるけれども、そうもいかない。

 

小腸、大腸には様々な細菌たちが住んでいます。

菌にとっても鉄は超重要ですので、早めに吸収しておかないと奪われてしまう可能性大。

 

しかもそれが悪性菌である可能性もあるから

リスク回避のためには胃を通過したらすぐ吸収したほうがベターってことなのでしょう。

 

鉄による細菌への影響は、前回の記事も参考に。

鉄不足は酸欠状態

 

細胞のエネルギー源となる、三大栄養素。

やはり糖質が一番最初に吸収されます。

消化に段階も時間のかかる脂質は最後の方。

 

ビタミンB12は胃で胃酸によってタンパク質から引き離され

内因子とくっつくことで回腸の末端から吸収される。

 

なんかとても慎重な扱いを受けている感じがします。

ビタミンB12は赤血球の成長や

メチレーションと呼ばれる遺伝子情報の発現という繊細な部分に関与しているからかな?

とか、妄想してしますが。

 

私たちの意図しないところで

どの栄養をどこで、どの段階で吸収するか、からだはきちんと選択してくれているわけです。

すごいですよね。

 

私たちが意図的にできることはこの小腸に届けるまでに十分に消化しておくこと

ここにつきますね。

 

十分な消化ができているかどうかは

大腸だけでなく小腸内の細菌のバランス、SIBOにも関わります。

(SIBOについてはこちら)

発酵食品は万能食品?

 

栄養をサプリで補給するならば

ちゃんと消化できる構造になっているか、ということも要チェック。

 


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