酒さ(しゅさ)と腸内環境の関係
先日行った栄養PLUS+αオンラインセミナー 腸内環境編。
毎回参加者の知りたいことを内容にふまえて進めているのですが
十分にお答えできてなかったなーということがありましたのでここで補足に。
近年増えている皮膚症状に「しゅさ(酒さ)」というものがあります。
顔が赤くにある症状のことです。
目の下あたりはでず、頬との間に境目がでるほど赤くなるのが特徴的。
元々欧米の方に多かった、と言います。
確かに色白だけど、頬やおでこなどは赤いというのをよく見かけます。
最近は日本人にも急増しているようです。
最初は赤みだけのものが、悪化するとほてりやかゆみ、乾燥にもつながるので
日常生活にも、女性としては見た目も気になります。
赤みは顔の毛細血管の拡張が起こっているのはわかっていますが
なぜ起こるのか?という原因は不明のようです。
ただしゅさのある多くの方に悪化する因子があるのは確か。
・日光
・ストレス
・運動
・入浴
などがありますが、大きな要因となるのが、食事。
食べ物によって起こるという方がとても多いようです。
となると、腸内環境との関連性も高そうと思い調べてみますと
しゅさの原因のひとつにSIBO、という記事がたくさんあったり
しゅさの方のSIBOがあり、そのケアをすることでしゅさが寛解するとの論文があったり。
SIBOとは、小腸内の細菌が異常に繁殖したことによって
食事の後にお腹が張る症状がでること。
最近SIBOへの注目度は高く
便秘と下痢を繰り返す、過敏性腸症候群の原因もSIBOにあると言われています。
本来、小腸は影響を吸収する場所。
SIBOによって栄養の吸収が妨げられたり
小腸内に炎症が起こることが全身に影響し
その症状のひとつにしゅさがあるのでは?という見解。
しかもしゅさのある方の多くがピロリ菌もある、と。
ピロリ菌によって胃酸分泌が低下し、胃内における殺菌力が激減することは
SIBOの最大の原因でもあります。
やはり、しゅさと腸の関係は根深そうです。
SIBOからの回復には一定期間の食事制限が効果的です。
低フォドマップ食と呼ばれる治療食でもあります。
その辺りはこちらの記事に詳しく。
発酵食品は万能食品?
腸内環境編でもいつもお伝えしているのは
腸ケアの原則として
1)腸にとって良くないものを減らす
2)腸にとって良いものを増やす
3)腸粘膜を癒す
という、シンプルな方法をお伝えしていますが
何が良くて悪いか、というのは人それぞれであるということ。
誰かにとって良いものが、今の自分にも絶対良いわけではないのです。
ここは自分の腸粘膜の状態と腸内細菌との共同体で取り組むところ。
そして
4)自分を解放すること
自分を窮屈に締め付けるストレスのある生活では腸も自由にはなりません。
何よりもそこにつきるのかもしれません。
からだの皮膚も腸の粘膜を身体を覆う皮一枚でつながっていますから
肌は内臓の鏡、なんていうのも納得ですね。
以上、しゅさの補足のお話しでした。
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