クズの底力
クズのおはなし。
栄養療法では、治療食にもなる「葛」です。
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本葛
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粉末のが使いやすくておすすめ。
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漢方薬では、葛根（かっこん）と呼びます。
葛根湯の葛根です。
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落語に「葛根湯医者」という演目があるのですけど、ご存知？
何でもかんでも葛根湯を出す医者の噺ですけど
それくらい何にでも使える、ということでしょう。
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ちなみに私は
桂枝雀さんの「ちしゃ医者」で知ったんですけど。
爆笑です。おすすめです。
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葛は日本でも万葉集に出てきたりと馴染みがあります。
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とにかく、その繁殖力ば半端ない。
その蔦は１時間で１センチくらい伸びるとか。
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根だけでなく蔦も食べられるし
編んで籠を作ったりフル活用できる。
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葛の根からつくった葛粉は
料理やお菓子、お家で使う民間薬として万能。
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葛のポテンシャルがすごい。
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漢方薬としての葛のはたらきは発汗と発散。
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風邪の初期など
発汗を促すことで熱を下げ、回復を早めます。
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他にも、葛のはたらきは万能でして
・血行促進
・鎮痙
・血糖値安定
・血圧安定
・抗酸化
・抗炎症
・抗菌
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などなど。
葛根湯医者がでてくるのも納得です。
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特に「抗炎症」という点。
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葛には大豆と同じくダイゼイン、いわゆる大豆イソフラボンが含まれます。
これが炎症性サイトカインの抑制
つまり、炎症を抑えてくれます。
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風邪も炎症ですから。
炎症は早く抑えるに限ります。
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葛の基本的な栄養はでんぷん、つまり糖質。
体調が悪い時、胃腸の負担少なくエネルギーになりやすい。
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栄養療法で葛粉入りのお出汁やボーンブロスをすすめるのもここ。
適度な糖質を補給することで低血糖を防ぎます。
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食物繊維も含まれますし
抗炎症とセットで腸内環境にもおすすめです。
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長いこと葛湯がどうして飲まれてきたのか
よくよくわかります。
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涼しくなってきたし
葛粉入りスープなんぞいかがでしょう？
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生姜入りの葛湯
なんていうのは、葛根湯の簡易バージョンです。
あ、風邪かな？って時におすすめ。
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子供だったら
お出汁や味噌汁に入れたてみたり
お料理のとろみやおやつ作りに使ったりとか。
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風邪をひきやすい季節がやってきましたから
お家の常備品に葛もどうぞ。
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