慢性乳腺炎対策 漢方薬編② 副腎疲労

慢性の乳腺炎を長期に患っている影響は

見えないところにもじわじわきまして。

 

特に副腎疲労は強く出た時期があって日常生活すらしんどかった。

その時助けてもらった漢方薬のご紹介。


副腎疲労とは

副腎から分泌されるコルチゾールが低下している状態。

 

コルチゾールによって私たちは

外界からのストレスに対応して生命活動を調節している。

 

コルチゾールは痛みや炎症を抑えたり、血管を収縮したりと

普通にただ生きるより、ストレスに対抗するからだを優先してつくる。

 

ストレスが多くてコルチゾールがたくさん分泌されていたら

成長ホルモンや性ホルモンを抑制するから、体の代謝や性機能も低下するだろうし

からだもこころも緊張状態。

免疫抑制されてるから風邪なんかの症状も出にくいから動けるし元気に感じてしまう。

 

そのままいくと、いずれ副腎が疲労してコルチゾールが出なくなる。

するとストレスに対抗できなくなる。これが副腎疲労。

 

体内に炎症があるとその炎症を抑えるためにコルチゾールが分泌されるから

慢性の乳腺炎がある以上、常に分泌されている。

結果的に副腎疲労につながる、というわけ。

 

これは

腸粘膜の炎症でも、歯や鼻、喉、皮膚などの炎症、全てにあてはまる。

 

副腎疲労でコルチゾールの分泌が低下すれば

血圧や体温、血糖値なんかの調整ができないから

今までなんてことなかったことが、全部しんどくなってくる。慢性疲労の状態。

 

ちょっとした環境の変化でも対応できないし

食事によっても体調もメンタルも不安定になったり。

天気や気圧の変化に対応できないのもひとつ。

それについてはこちらも参考に。(過去記事 → 副腎疲労によくあるはなし

 

慢性炎症の対策はしつつも、副腎疲労のサポートをしてあげた方が

日々の生活の楽さが全然違うんです。

 

そんな副腎疲労のお助け漢方薬の

五苓散(ごれいさん)

は分子栄養学を知っている人なら基本的におさえている漢方薬。

漢方薬の中には利尿や利湿といった

体内の余分な水分を排出する作用があるものがたくさんある。

なぜ体内に余分な水分が溜まっているのかで使う漢方薬は違う。

 

例えば、体内に熱があってのその状態ならば猪苓湯(膀胱炎とか)

冷えや貧血の影響でむくみが強いときは当帰芍薬散、といった感じ。

その中でも五苓散はシンプルに余分な水を排出するからどんな体質の人にも使える。

 

低気圧が来ると頭が痛い、というのは

体内に水のバランスの問題、要するに脳がむくむからってのがあるらしい。

低気圧がくるまえに飲んどくだけで、全然違いますからおすすめです。

 

そして

麦大棗湯(かんばくたいそうとう)

甘 = 甘草

麦 = 小麦

大棗 = なつめ

 

体内で分泌されたコルチゾールは

活性型コルチゾールから非活性型コルチゾールに変換されて排泄されるけれども

甘草に入っているグリチルリチンが活性型から非活性型になるのを邪魔をする。

結果、活性型のコルチゾールが増えるってわけです。

 

甘草がたくさん入っているのが甘麦大棗湯、または甘草湯。

 

疲れてるなーとか、副腎がお疲れの時

寝る前に飲むと翌朝すっきり起きれる。

 

それに副腎疲労の人は血糖値のコントロールがうまくいってないから

夜間寝ている間に血糖値が落ちる、夜間低血糖がある人が多い。

 

そういう人は寝ていても体が緊張するから疲れが取れないし

眠りも浅く、夢が多い

歯ぎしりがある

食いしばりがある

首や肩がこる

奥歯が虫歯、歯肉に炎症がある

なんかにつながる。

 

甘麦大棗湯がこの夜間低血糖に効果的にはたらくという発表もある。

眠りの質があがるのよね。

 

中医学では甘麦大棗湯は安神剤という部類に含まれる漢方薬。

お腹や手足、体の緊張が強くて

精神的にも緊張や興奮が強い時に使うもの。

 

子供の夜泣きとか癇癪なんかにも使う漢方薬なんだけどね。

お湯に溶いて飲むと甘くて美味しい。

親子で飲むのもいいですよ。

 

比較的効果の感じやすいこの2つの漢方薬。

慢性の炎症や副腎疲労があるって方もおためしあれ。


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