質問 たくさんみかんを食べると手が黄色くなるのはなぜ?

冬はこたつにみかんです。

でもこたつを置いたら堕落するのがわかっているので

家にこたつはありません。

 

手が黄色いとみかん食べすぎ

なんてこと聞いたことないですか?

子供の頃、友達にもいた記憶。

結構いますよね。手が黄色い人。

これ、実はたんぱく質不足、とも考えられます。

 

みかんの黄色や人参の黄色など

あれはカルテノイドという植物の天然色素。

特に人参のものはβカロチンっていえば聞き馴染みがあるかと。

このカルテノイドが体内では結構複雑な経路を経て

ビタミンAに変換されています。

カロテノイドがレチノールに変わって身体中に運ばれたり肝臓に蓄えられます。

運んだりする時の乗り物がたんぱく質。

 

結局ビタミンA単独では使えないってことね。

栄養は相互に助け合ったり、時には邪魔し合ったりしていて

人間の体内はいろんな分子、栄養たちの一大コロニーなわけです。

よくできてますねー。

 

なので、低タンパクならば運べるビタミンAの許容量が少なく

ビタミンAに変換できないカロテノイドの色が出てしまうというのが

手が黄色くなる、ということ。

 

ビタミンAの最終形態はレチノイン酸で

細胞が分裂していく際に必要な栄養素です。

 

なので目の粘膜や胃腸の粘膜、皮膚など

細胞の入れ替わりが早いところは細胞分裂が盛んなので

ビタミンA不足の症状は出やすい。

 

腸粘膜の慢性炎症があれば、修復には必須なわけです。

かといってビタミンAだけとっても低たんぱくなら使いきれない。

何でもかんでもたんぱく質まかせな私たち。

 

サプリを飲むだけで改善できる人は

ベースの状態がある程度良くってちゃんと食べてる人だけってことね。

残念ながら、そういう方の方が少ないのも現実。

 

とはいえ、旬のみかん。

冬に貴重なビタミン補給にも適しているし

薬膳だと体を温める方に入ってるし気の流れを整えるってのもある。

寒いから家に閉じこもりがちだといろいろ滞りますからね。

理にかなった作用です。

 

しかし、分子栄養学を勉強してみると兎にも角にもたんぱく質。

これが体にいいよっていう食べ物をその効果を最大限に感じたければ

ちゃんと食事をすることね。

 


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