PMS 月経症候群対策のビタミン

PMS 月経前症候群のはっきりとした原因は不明ですが

女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの分泌のバランスは

要因の1つと言われています。

 

特にエストロゲン過剰は、PMSや月経痛、出血過多、不妊

子宮内膜症や子宮筋腫などの疾患との関連性が言われています。

また、エストロゲン過剰と関連が強く言われているのが、乳がんと子宮体癌。

 

なぜエストロゲンが増えてしまうのか?もはっきりとした原因がわかりません。

ホルモンというのは、司令塔からの命令でその各部位で分泌されます。

司令塔には、脳下垂体や視床下部といった場所。

視床下部はストレス反応のメインとなるところでもあるので

ストレス過多によってホルモンの分泌に異常があっても不思議はない。

 

分子栄養学的に考えてみますと

分泌されたエストロゲンの代謝がうまくいっていないのでは?

とも考えられます。

 

エストロゲンの代謝に関わる酵素にCOMTというものがあります。

めっちゃ長い名前なのでこのままCOMT「コムト」と呼びます。

COMTが少なかったら、エストロゲンの代謝も進まない。

体内に残る時間が伸び、結果的にエストロゲン量が増えてしまうかも。

 

このCOMT、実はエストロゲンだけでなく

神経伝達物質の代謝にも関係しています。

ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンの代謝にも必要なのがCOMT。

 

そこでこちらの図。今までのも何回か登場していますが

やる気を感じるドーパミン

ノルアドレナリン、アドレナリンは集中力や闘争モードになります。

これが

COMTによって代謝されています。

 

このCOMTという酵素がはたらくには、ビタミンB6が必要なのです。

もしビタミンB6が足りていなければ、COMTもはたらけず

エストロゲン過剰の状態になり、PMSや様々な婦人科系疾患につながる

とも考えられるし

ドーパミンが過剰ならば、多動や落ち着きのなさ、依存

ノルアドレナリンの過剰は不安感やうつ

アドレナリンはイライラや衝動的な怒りなどにつながります。

 

逆を言えば、ビタミンB6をしっかり摂ることでPMSが軽くなる

メンタル的な不安定が楽になる

そんな可能性があるってこと。

ビタミンB6というと、かつおや鮭、バナナや卵とか。

栄養は体内で形を変えいろんな働きをしてますから。

面白いですね。

 

ちなみに、VB6の過不足みる血液検査の指標は

ASTとALTでした。

差が2以上あるならば、VB6不足の可能性がある

と見るのは、分子栄養学の基本のき。

 

COMTといえば、ひとつ注意したいのは

カフェインもCOMTの働きを邪魔しますので

毎日何杯もコーヒーや紅茶を飲む方もご注意を。

コーヒーは体に良いのか?悪いのか? 脱カフェインした私の場合。

 


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