食物繊維が油の消化を助ける

食物繊維はお腹にいい、お通じにいい

というのは、誰でも知ってますよね。

食物繊維には不溶性と水溶性がおります。

 

不溶性食物繊維、つまり水に溶けない食物繊維は

便のカサ増しをしてくれて、大腸の動き、蠕動運動を促してくれる。

便の量が少なすぎても便秘になりますから。

水溶性食物繊維は水に溶けて、便の水分量を保ってくれる。

そして、腸内細菌の善玉菌のエサになるというのが重要どころ。

私たちだってご飯を食べなければ動けないわけです。

腸内細菌もエサをあげなければはたらいてくれません。

 

エサを食べることで、私たちに必要なビタミンを作ってくれるし

短鎖脂肪酸という腸のエネルギーを作ってくれる。

 

腸内細菌がつくるビタミンについてはこちらにも。

腸がつくる栄養

 

そして水溶性食物繊維は、いらないものを包んで捨てるという役割があります。

 

胆汁酸という、胆汁をつくる物質があります。

これは脂質の消化に必要なもの。

油はそのままでは水に溶けないので、乳化させてくれる胆汁酸が必要なのです。

 

この胆汁酸には肝臓で分泌され腸で再吸収されて感想に戻るという循環があります。

これを腸肝循環(ちょうかんじゅんかん)と呼びます。

でも、その中の一部が腸内細菌の作用でちょっと変身しちゃうものがいます。

2次胆汁酸と呼ぶのですが、これは大腸ガンなどの要因なのであまりよろしくない。

 

ここではたらいてくれるのが食物繊維。

水溶性食物繊維は2次胆汁酸を包んで排泄

不溶性食物繊維は2次胆汁酸を吸着て排泄

と、どちらも2次胆汁酸を減らすのに重要。

 

いつもフレッシュな胆汁酸であることは脂質の消化にマストなわけです。

 

油物が苦手

脂っこいものを食べるとお腹が下しやすい

なんていう方の中には、胆汁の量が少ない人が多い。

その原因は実は腸内環境、食物繊維の少なさにあるのかもしれない。

 

腸内環境のダイレクトにはたらくのはよく知られていますが

こうやって食べ物の消化にも間接的に関係している食物繊維の重要性。

改めて確認した次第でした。


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