中性脂肪が低いことから考えること
中性脂肪が高い、ということはよく問題になるけども
低いことはスルーされてしまう。
でもこの中性脂肪が低い、というのは闇が深い気がする。
中性脂肪は血中にある脂肪のひとつ。
食事からつくる中性脂肪と
肝臓でつくる中性脂肪があります。
ですから、食事によって中性脂肪の値は上下するので
血液検査をするときは空腹時、食後だいたい１０〜１２時間後。
空腹時でも中性脂肪が高いということは常に高中性脂肪状態ということ。
動脈硬化や心筋梗塞などのリスクや、糖尿病のリスクもあがるので
健康に支障がでるのでチェックします。
では中性脂肪が低い、低すぎるというのはどういうことか？
そもそもなぜからだに中性脂肪をつくる目的は、貯蓄。
食事で食べた糖質の余りを中性脂肪に変えてエネルギーの貯金とします。
糖質は三大栄養素のなかでもすぐにエネルギーに変換できる栄養です。
でも食後２〜３時間で血糖値はさがりますからそれでは体はエネルギー切れになってしまう。
なので、中性脂肪という形で貯蓄しておいて
エネルギーが足りなくなったら、またその中性脂肪を切り崩して脂肪酸にしてエネルギーへと変換するわけですね。
この中性脂肪が低い、ということは
常に貯金に手を出してなんとか手持ちの現金を補ってるけど基本財布スッカスカみたいな
生きていくためのエネルギーがギリギリってことです。
なぜこういうことが起こるのか。考えられる原因としては
・そもそも食べる量が少なく、エネルギーが足りない
・食べたものが消化吸収できてなく、エネルギーが足りない
・そもそもエネルギーが作れていない
エネルギーをつくる材料が足りないという人は多いです。
自分では十分食べているつもりでも細胞には届かないからエネルギー不足。
スタミナがないのに、気張って動いている人。
アドレナリンファイターさんですね。
自覚はないけどヘトヘトな人 [アドレナリンファイター]
少ない中性脂肪を切り崩すのにアドレナリンを分泌させるから精神的にもピリっといらっとしがち。
中性脂肪が低くても特にストレスなく元気にやってますよという自覚の人も多いけど
誰にも見せない裏の顔があるかもしれないし
本来もっと楽に過ごせるのに、ちょっとしんどいのが慣れちゃってるってこと。
食事の内容だけでなく、回数を増やすとかのに工夫が必要。
そしてそもそもエネルギーをつくることができていない人
というのも、また闇が深いなあと感じてしまう。
このミトコンドリア内のエネルギー生産サイクルが回ってないからエネルギー不足になる。
ミトコンドリア機能が低下している状態。
ミトコンドリアの機能がうまくはたらかない要因は
マグネシウムや鉄、VB群などの栄養不足もあるだろうし
ストレスによってミトコンドリアがダメージを受けているかもしれない。
LDLコレステロールが低ければ
ミトコンドリアが働くために必要なCoQ10も足りないかもしれない。
ミトコンドリア機能の低下ってそのまま副腎疲労の状態。
ストレス耐性も弱くなるから、メンタルも弱くなる。
甲状腺機能が低下すれば、代謝がさらに落ちて中性脂肪が低いのに太りやすい。
でも自覚していない人もいる。
ぎりっぎりの自転車操業になれている。
むしろそれに生きがいというか、生きているという感覚を得ている人もいる。
そうやってがんばっている自分が好き、というか。
そこまでやらないとだめだ、と追い込んでいる人。
根深いなーって人が結構います。
いや、そこまでがんばらなくてもいいじゃない？
同じ仕事量でももっと楽に、余裕持ってできるようになりたくない？とお話ししたりします。
今のその価値観は染み付いているものだし
生き方はその人の自由。
でも体、フィジカル的にみるとちょっと人生の転機として考えてみるのもいいですよ。
そういう私も中性脂肪はまだ余裕あるほどじゃないので人のことは言えませんけども。
中性脂肪は高くなければいいって思っている方が多いので。
低くても安心せず、低いなら低いなりにまだ改善できることがあるってことです。
まだまだ楽に、元気に過ごせる日々が手に入るってことです。
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