ビタミンCと免疫

風邪といえばビタミンCというほど、免疫とビタミンCのイメージは結びついてますよね。

ビタミンCとはアスコルビン酸。

 

人間や猿など一部の哺乳類は

ビタミンCを体内で作ることができないので毎日食べないといけません。

昔は作れていたようです。遺伝子のその名残があるとか。

ビタミンCを作る能力よりも他の能力を優先したのでしょうか?

 

人間はビタミンCと同じく抗酸化力のある尿酸を体内で作ることができるので

ビタミンCは外注オンリーにしたのでは?という話は、説得力もあります。

 

人間の体の中でも臓器によってビタミンCのたくさんある部位と少ない部位があります。

血液中のビタミンCの濃度を1とすると

 脳   20倍

 白血球 80倍

 副腎 150倍

 

副腎のビタミンC所有量は半端ないですね。

たくさんあるということは、それだけ消費する=需要がある、ということ。

 

副腎疲労からの回復に、ビタミンCが必須なのはこのためです。

コルチゾールなどの副腎皮質ホルモンを分泌の際にたくさん消費しますから

ストレスを感じてコルチゾールをたくさん作ってばかりいたら

ビタミンC消費量も爆上げして当然ですね。

 

ビタミンCといえば、抗酸化力。

麦茶なんかにも入ってますよね。

たくさんあるOH基。

このHをさらりと離して酸化を食い止めてくれます。

 

強力な抗酸化力を武器に、白血球は免疫として働いています。

 

白血球のうちの好中球やマクロファージは

貪食細胞と呼ばれていてむしゃむしゃ食べます。

細菌だけでなく死んだ細胞なんかも食べてくれるお掃除屋さんでもあります。

白血球も血液の20倍のビタミンCを持っているということは

それだけ需要があるということ。

 

元気にむしゃむしゃ食べてくれるために必要ということもあるでしょうが

もう1つ、回復にも必要なのではないかな?と。

 

好中球やマクロファージは武器として活性酸素も使います。

活性酸素は有害なものを殺すだけでなく、私たちの体の細胞も傷つけます。

諸刃の刃みたいなもの。

 

攻撃することで私たちの体が傷つくのを最小限に抑えるためにも

ビタミンCは必要なのではないか、と思います。

 

例えば

風邪をひいて熱が出て寝込む、というのは白血球がはたらいている証拠。

発熱後の回復が早いか遅いか、というのもビタミンC摂取量が関わってくる

とも考えられますよね。

他の栄養素も必要ですからビタミンCの問題だけではないですけど。

 

個人的には

疲れている時やストレスを感じている時

ビタミンCを飲むとその効果をより体感します。

疲労度が違うんですよね、ほんと。

 

水溶性のビタミンCは飲んで3〜4時間ほどで血中濃度が下がりますので

頻回摂取が基本です。

最近はリポソームなど長く血中濃度を保つタイプもありますから

必要に応じて選んでみるといいと思いますよ。


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