脂っこいものが苦手なわけ

脂っこいものを食べると、お腹の調子が悪くなるから苦手

みたいな方、多いですよね。

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そんな方の多くにみられるのが、「胆汁」の分泌が弱いこと。

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胆汁(たんじゅう)とは、肝臓でつくられて胆のうに貯蔵されている液体。

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この胆汁の重要な役割が、脂質の消化。

水に溶けない脂質の大事な乳化剤です。

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肝臓では、1日に1リットルほどの胆汁を作っているというから

結構な量です。

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この胆汁が十分に出ていなければ、脂質の消化ができませんので

「脂っこいものは苦手・・」

となっても不思議はない。

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私たちの脳はほとんどが脂質だし細胞膜も脂質。

しかも脂溶性ビタミンは脂質がなければ吸収できない。

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脂質の消化が十分にできるかどうかは大きい問題です。

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胆汁の分泌を図る目安によく参考になるのはLDLコレステロール。

これは胆汁をつくる際の材料がLDLコレステロールだから。

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分子栄養学では、LDLコレステロールは100前後が望ましい、と考えます。

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少ないときは、脂質の消化がうまくてできていない

と予想することができます。

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胆汁の分泌を高める方法、というのは

肝機能を高める、ということでもあるので

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・たんぱく質を食べているか?

・肝臓に炎症はないか?

・肝臓に負担をかける生活をしていないか?

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と、チェックすることはたくさんありますが。

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まず、すぐにとりかかることができるのは

水溶性食物繊維をとること

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わかめやもずくなどの海藻類もいいし

イヌリンなどを取り入れるのも方法です。

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詳しくはこちらの記事も参考に。

食物繊維が油の消化を助ける

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胆汁の分泌も自律神経の副交感神経によって促されます。

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つまり

ストレスや緊張状態、睡眠が浅い状態では胆汁の分泌は低下する

ということ。

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ストレスは万病の元。

ストレスリリースと食事はセット、ですね。

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