ストレスによる胃腸の不調 小建中湯(しょうけんちゅうとう)

漢方薬には

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)や小建中湯(しょうけんちゅうとう)など

」という字が入るものがあります。

 

この「」は「中焦(ちゅうしょう)」をさして

要するに「お腹」と思っていただければ良いかと。

 

補中益気湯は以前にもご紹介しましたが

慢性乳腺炎対策 漢方薬編

 

今回は小建中湯

子供によく使う漢方薬です。

 

食が細くて、病気がちな子供にはこれ、というくらい。

 

 

大人にも非常に効果的です。

私は大好きです笑

 

 

「中」の胃腸をサポートする

という意味では、補中益気湯と同じ。

 

補中益気湯が、胃腸の動きをサポートするのであれば

小建中湯は、胃腸の緊張を緩めます。

 

 

胃腸を動かすのは筋肉。

この筋肉は自律神経によってコントロールされています。

 

 

ストレスによって交感神経優位の状態が続くと

胃腸の筋肉も緊張状態。

 

お腹を触ると硬いんですね、こういう方は。

カッチカチです。力が抜くこともできない。

 

アドレナリンファイターでメンタル的に闘争状態ですから

からだも緊張して攻撃から守ろうと体を硬くしている状態。

 

子供もストレスがあればお腹が硬くなるし

今の時期だと冷たいものの摂りすぎでもなります。

 

 

これ、大人にもよくありません?

 

・冷えてお腹の調子が悪い

・胃がキリキリする

・最近疲れやストレスで胃腸の調子が悪い

 

 

胃の筋肉が緊張したり痙攣が起これば、消化不良や胃痛になるし

腸の筋肉が緊張したり痙攣が起これば、便秘や下痢、腹痛につながる。

 

結果、食欲が落ちたり食事が乱れたり今なら夏バテコースです。

 

 

 

小建中湯はお腹を緩める。

特に含まれる芍薬(シャクヤク)や甘草(カンゾウ)。

 

 

芍薬の主成分、モノテルペノイド配糖体のペオニフロリン。

これが、鎮痛・鎮痙作用が強い。

 

筋肉の収縮は細胞内のカルシウムイオンの濃度で調節されておりますが

ペオにフロリンはここに作用します。

 

筋収縮を緩め、血管を拡張し血流量を増やす。

結果、筋肉が緩み痛みが和らぐ、ということ。

 

鎮痛剤飲むくらいなら、芍薬飲んだ方がいいんじゃないか?と思うくらい。

 

 

小建中湯に含まれる

桂皮(ケイヒ)と生姜(ショウキョウ)は、シナモンとショウガです。

厳密には違いますが、日本の漢方薬では同じ。

 

シナモンとショウガの体を温める作用は有名ですね。

ショウガは乾燥させるとショウガオールが増えより温めたり血流を促す作用が強い。

 

小建中湯を飲むと、お腹から温まってほっと緩む感じがします。

 

小建中湯に含まれる、膠飴(コウイ)は飴です。

甘いシナモンティーのような味がします。

 

我が家の6歳児は、好んで飲みます。

お腹があまり強くないのを本人も自覚しているので

 

冷たいものを食べたり飲んだりしてお腹が痛くなったり

ちょっと風邪引きそうかな?っていう時は素直に飲んでくれます。

 

最近ストレスがあって、お腹や胃がイマイチ

冷えに弱い

なんて方は、親子でどうぞ。

 


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