長引く咳に 麦門冬湯

風邪をひいてなかなか抜けず2週間経っても咳だけ残ってる

という友人がいました。

 

こういう時に風邪だからと葛根湯を飲んでもあまり効きませんね。

 

 

東洋医学では病の原因となる1つのタイプに「外邪」があります。

体の外から5つの「邪気」が侵入して体の機能を崩すのですね。

 

風邪症状を起こす「邪気」は

 風邪・寒邪・暑邪・湿邪・熱邪

 

 

風邪のひき始め、というのはつまり

この「邪気」が侵入して間もない頃なので

からだの表面、浅いところにいます。

 

でも時間が経てば経つほど内部に侵入しますので

「邪気」も深いところにいます。

 

 

2週間も経つと、もう深いところまで侵入しております。

 

風邪が治ってからも喉がスッキリしない

 咳が出る

 痰がからむ

 

という時によく飲まれるのが、麦門冬湯(ばくもんどうとう)。

 

長いこと炎症が続いて内臓、とくに胃の水分が不足し

乾燥が続いているときの咳に使います。

 

つまり「邪気」が胃腸にまで侵入したことによる咳

という感じ。

 

ですから、風邪が長引いている人は胃腸のケアも大事ですよ。

 

 

麦門冬湯については、以前も紹介しておりますので

参考にどうぞ → こみあげる咳と胃の不調

 

 

 

麦門冬湯のメインは麦門冬。

この麦門冬に含まれるステロイドに強い鎮咳作用があります。

 

咳を抑えつつ

他の半夏や人参、粳米、甘草、大棗などで胃腸のサポート

というのが麦門冬湯。

 

 

いつも風邪をひくと長引いて咳が続く

なんて方は、風邪養生中の食事の内容を見直してみてもいいかも。

 

 

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