慢性炎症とミネラル

産後うつへとつながる栄養状態に銅過剰、というものがあります。

 

ミネラルである亜鉛と銅はバランスを取っていて

それぞれ100前後、1:1ぐらいの割合が望ましいとしています。

 

亜鉛といえば、細胞分裂や抗酸化。

細胞分裂が盛んな皮膚や骨に亜鉛不足の症状、肌荒れや成長など。

こちらの記事も参考に。

加工食品と亜鉛不足

 

そして、銅は体内の様々な酵素反応に欠かせない存在。

抗酸化も強いし

ヘモグロビンをつくるのに必要なので、貧血予防には必須。

 

この銅が多すぎることが、なぜ産後うつにつながるのか、という理由は

ドーパミンの生成過程にあります。

銅はここに作用する。

銅が過剰にあるということは、ドーパミンからノルアドレナリンへとどんどん流れる。

つまり

ドーパミン↓↓ →  やる気なし 何かとめんどくさい 

 

その結果

ノルアドレナリン↑↑ →  不安感 細かいことが気になる

アドレナリン↑↑   →   イライラ キレやすい 

 

私が産後一番しんどい頃、まさにこんな感じではなかったかな。

出産経験のある方は、少なからず経験があるのではないでしょうか?

 

銅が増えてしまう大きな要因は亜鉛不足。

銅と亜鉛は、どちらか一方が減ればもう一方は増えるという関係性。

 

銅過剰を改善するには、亜鉛をしっかりと摂ることです。

産後は亜鉛の不足しやすいですし、亜鉛はミネラル。

ミネラルの吸収には胃酸が必要です。

 

産後は何かと忙しく、ゆっくりできる時間も少ない。

交感神経優位の状態が続き、胃酸の分泌が弱まってさらに亜鉛不足

なんていうこともあるでしょう。

 

でもひとつ注意点なのは

銅は体内に炎症があると増える、ということです。

なので、本来の銅亜鉛バランスを表しているとは言えない、ということ。

 

血液検査で銅が高いというだけで安易に判断して

体内にくすぶっている炎症を見落としていたら、なかなか改善を感じられないと思う。

 

元々銅は女性ホルモンのエストロゲンに影響されます。

エストロゲンが増えると、銅も増える。

産褥期はエストロゲンが激減するから増えることはないはずなのに過剰状態ってことは

亜鉛不足や炎症という

銅を増やす要因がとても強いってことではないかしら。

 

足りない栄養がある、と思うとサプリメントで補いたくなるのもわかるけど

なぜそういう状態なのかっていうのを考えていかないと

飲むサプリメントがどんどん増えてしまいそうですしね。

 

慢性炎症といえば、腸・鼻・歯。

まずはここからですね。

 


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