落ち着き・言葉の発育・音に過敏 グルタミン酸から考える食事
体の中もたんぱく質、コラーゲンの材料として
お子さんや消化の弱い人にも便利な食材、ゼラチンをご紹介することがあります。
この補足として、ゼラチンに含まれるグルタミン酸のお話です。
グルタミン酸はグルタミンから作られます。
グルタミンは体内に多くあり、特に筋肉をつくる主要なアミノ酸なので
スポーツ系サプリメントの中では定番ってくらいによく入っています。
そしてグルタミンは、酵素によってグルタミン酸やGABAを作り出します。
グルタミン酸とGABA(ギャバ)は、脳神経へと作用します。
ざっくりと言いますと
グルタミン酸 → 興奮
GABA → 抑制
となります。
この酵素を助ける補酵素が、ビタミンB群の中のナイアシンとビタミンB6。
ビタミンB群の摂取によって脳の興奮と鎮静のバランスが取られているわけです。
だからと言って
鎮静作用のあるGABAを摂取しても、本来効果はありません。
GABAは脳へ入る血液にある門でブロックされますから。
それがもし効果を感じたら、腸内環境に問題ありかもです。
GABA入りチョコが効いたら腸ケアをしよう
このグルタミン酸に注意が必要かも、と思うのは
・ちょっと落ち着きがない?
・言葉の発達が遅いかな?
ということが多い、発達障害やグレーゾーンの呼ばれるお子さんたち。
発達障害のお子さんたちの中には
グルタミン酸からGABAへの変換をする酵素のはたらきが弱い子たちがいます。
これは遺伝子検査でもわかります。
そして1つ不思議なトリックでもあるのですが
グルタミン酸を外からたくさん摂取すると
グルタミン酸からGABAへの生成が邪魔されてしまいます。
結果、グルタミン酸が増えて興奮しやすくなるかもしれない。
そしてGABAは言葉を発すること、会話能力に関与しますから
GABAの低下は言葉の発達にも影響がでてくるかもしれない。
ちょっと周りが騒がしくても、会話相手の声は聞き取れたりしますね?
これはGABAのはたらきのひとつ、カクテルパーティ効果と呼ばれます。
周りの音という音全てをひろっていたら。。。大変です。
音に敏感な子というのもGABAに関係していたりします。
グルタミン酸は
昆布やチーズ、お野菜などに多く含まれる「うま味」。
食材による量はこちらがわかりやすかったです → うま味インフォメーションセンター
ほとんどの場合は食材に含まれる程度のものなら問題ないかと思います。
もちろんその量はその人、その子の代謝能力次第ですので一概には言えません。
多くの人にとってはそこから作られた「うま味調味料」が問題。
この味で育って抜け出せないって話は珍しくないですよね。
脳を興奮させますからね、依存しやすいっていうのもあるかもしれません。
脳を刺激する味を覚えてしまうのは、子供の方が素直。
グルテンやカゼインを控えると落ち着く子供が多いのと同じ理由です。
ゼラチンを大量に摂取することはあまりないとは思うのですけど。。。
こちらは、我が家の夫が自分のために買ってきたカップラーメンです笑
ファストフード系や外食チェー店には大抵入っているかと。
とはいえあれがだめ、これがだめ
とばかりしていると、食事も楽しくない。
でも、子供にとってはからだとこころに負担をかけてしまうこともありますから
その子の個性を活かしつつ
チョイスを増やしてあげるのも親のサポートできる1つになればいいなと思います。
女性と子供の食と栄養のお話はこちら→はじめての分子栄誉学 栄養PLUS+α 〜栄養で紐解く女心編〜
ビタミンB群のお話などはこちら→からだとこころのアンチエイジング 栄養PLSU+α 〜ビタミン&ミネラル編〜
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