麦門冬湯 こみあげる咳は胃の不調からくる?
先月、ちょっと風邪をひいた5歳の息子。
鼻が治まってきたかなと思ったら咳がでてきた。
特に夜、咳で起きてしまうことも。
.
そもそも咳はなぜでるのかというと、喉の異物を吐き出すため。
気管支に炎症が起きれると粘液、いわゆる痰がでるので咳で出そうとする。
.
特に子供は、風邪の治りかけの頃など
喉に落ちた鼻水や痰をうまく出すことができず、咳き込んでしまうことは多い。
.
根本の炎症を抑えつつ、鼻水や痰を排出するしかない。
排出を助ける、という点では排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)。
排膿散及湯はこちらにも書いてますのでご参考に。
常備薬におすすめ漢方薬 排膿散及湯
今回の咳に子供に飲ませていたのは
麦門冬湯(ばくもんどうとう)
咳、喘息などにつかわれる漢方薬です。
喉を潤し乾燥を防いでくれます。
でも単なる咳止めではなくって、麦門冬湯は肺と胃に作用するお薬で
病は肺にあるけど、原因は胃にある、というときに使います。
入っているものも、胃に作用するものが多い。
.
麦門冬 肺と胃を潤す
甘草、粳米、大棗 気を補って胃を養う
人参 胃を養う 津液を補う
.
中医学では、肺は気を拡散して降ろすって役割があります。
吸い込んだ空気を体内に循環させていますもんね。
.
その肺は胃とつながりがありまして
胃が弱まると、肺の気を降ろす力が弱まるので、上に逆上してしまう。
結果、咳が止まらないというわけです。
咳だけでなく嘔吐にも使われるのが麦門冬湯。
込み上げてきて止まらない咳、あれですあれ。
誰でも一度は経験あるかと。
.
そういう時、もしかしたらその咳が始まる前に
胃に負担をかけるようなことがあったかもしれません。
.
萎縮性胃炎など慢性的な炎症がベースにある人も多いです。
萎縮性胃炎は胃の粘膜が萎縮して、胃酸の分泌が弱まってますので
日頃の消化のケアは大事で必須。消化ケアはこちらも参考に。
消化を助ける方法
正月明けの咳はもしかしたら胃の不調からきているかも。
咽喉は肺と胃の門戸、といわれます。
のどの調子が悪いから風邪かしら?ってことだけじゃなく
最近の食事を思い返して、胃の調子を省みてもいいかもしれませんね。
.
息子は、胃の負担を減らす食事に気にかけながら
麦門冬湯を朝晩2回飲み始めて2日目の夜には
一度も咳で起きることなくスヤスヤ寝てました。
甘味があるので、子供でも飲みやすいのもありがたい。
.
そして咳の原因、気管支の炎症をなるべく抑えることも重要。
大人ならビタミンACEはもちろん、オリーブの葉エキスもいいですし。
.
子供には、精油を使ったり
風邪の咳や鼻水対策の精油
鼻うがいもいいです。
キッズ用もあるけど、何歳くらいから使えるかなー。
.
咳も長く続いて寝不足になれば体力も落ちてくるからなるべく早く抑えたい。
子供が咳で起きれば、親も起きて一緒に寝不足だし。
こういう時に漢方薬やサプリを使って短期間に治す
というのも、家族内の感染を防ぐ方法ですね。
.
LINE @ でもからだや栄養にまつわるお話やセミナー情報などお伝えしています。
募集中のオンラインセミナー
1/19(日) 今日から使える♡ 栄養PLUS+α 〜キッチン分子栄養学編〜
2/16(日) からだとこころのアンチエイジング 栄養PLUS+α 〜ビタミン&ミネラル分子栄養学編〜
3/15(日) 腸内環境が変わると人生が変わる?! 栄養PLUS+α 〜腸内環境編〜
3/29(日) 血液検査から読み解く健康 栄養PLUS+α 〜血液リーディング編〜
募集中のイベント
1/13(月) 毎月第2月曜開催 シンギングボウルヒーリングとチャクラリーディングの会