免疫力と亜鉛

免疫が気になる今日この頃です。

免疫といえば、ビタミンCとビタミンD。

 

ビタミンDは骨の代謝に関わるだけでなく

細菌やウィルスの殺菌や免疫そのものを調整したりと、まるでホルモンのようにはたらきます。

 

ビタミンCは強力な抗酸化力をもち、免疫を高めてくれますが

でも亜鉛もかなり気になる存在です。

 

そもそもからだの免疫システムは2段構えの波状攻撃。

 

何か異物が入ってきたらまずマクロファージや好中球などがその異物を食べる『自然免疫

次にリンパ球が異物に対して強力な武器『抗体』をつくって攻撃、撃退する『獲得免疫

一度抗体を作れば記憶されるので、獲得免疫。

からだをまもる免疫の研究より

リンパ球の中にはいくつか種類があって

攻撃力のキラーT細胞、サポート役のヘルパーT細胞などがいます。

(こういうのははたらく細胞がわかりやすいですね)

 

このリンパ球が分化、つまり成長する場所が『胸腺』(きょうせん)

亜鉛が足りないと、この胸腺自体が萎縮、つまり小さくなってしまう。

結果、そこで育つリンパ球にも影響して免疫そのものが低下。

 

ビタミンCより亜鉛の方が免疫に対する効果は高いという意見もかなり多いのです。

メジャーじゃないけど、免疫のダークホース的な超重要ミネラル。

 

そして皮膚や粘膜にいる免疫細胞にとって、その粘膜自体の状態の良し悪しは影響大。

家が荒れてたら安心してはたらけません。

その粘膜の維持に重要になってくるのがビタミンA。

 

ビタミンAについてはこちらも参考に。

質問 たくさんみかんを食べると手が黄色くなるのはなぜ?

 

このビタミンAを体内で運んでくれるレチノール結合タンパク RPBにも亜鉛が必要。

 

免疫の細胞の成長の場所である胸腺

そして免疫細胞の居場所である粘膜

両面から亜鉛の重要性がうかがえる。

 

亜鉛不足の方、結構多いです。かくいう私もですが。。

亜鉛は食事からもかなり影響大ですからこちらも参考に。

加工食品と亜鉛不足

 

産後お母さんも亜鉛不足はかなり多いですし

産後うつやPMSなど女性によくある症状にもつながります。

生理前にイライラするのはなぜか?

 

免疫を高めたい、と思うならばビタミンだけでなくミネラルも。

そしてマクロファージやリンパ球なども、すべて細胞ですから

原材料となるたんぱく質が不足していたら元も子もありません。

基本の食事、ということもお忘れなく。

 


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